CNF（セルロースナノファイバー）について

CNF(セルロースナノファイバー）は、木材等の植物中のセルロースをナノサイズまで細かく解きほぐした繊維です。鋼鉄の5分の1の軽さで5倍の強度を持ち、高い寸法安定性、溶液増粘性等、数多くの特長的な機能を有するサステナブル高機能素材です。
日本は国土の約70％が森林地帯であることから、国産バイオマス資源を活用した先端素材として、国を挙げて開発が進められています。

TEMPO触媒酸化を利用したTEMPO酸化セルロースナノファイバーは、CNF結晶表面の一級水酸基に選択的にカルボキシ基が導入されたCNFで、東京大学・磯貝研究室によって開発されました。カルボキシ基によりCNF間において静電反発が生じることで、CNF本来の優れた物性を損なうことなく、軽微な機械処理で植物中最小構成単位である繊維径3nm均一なCNFの単離が可能となります。