2020年7月10日

吹付けコンクリートの粉じんを大幅に軽減する増粘剤「ビスコトップ UT」の本格販売開始、来春の規制変更へも対応

 花王は、山岳トンネル工事のコンクリート吹付け時に発生する粉じんを大幅に軽減する増粘剤「ビスコトップ UT」を開発、本格的に販売を開始致しました。NETIS(新技術提供システム)*1にも登録済み(番号 KT-200035-A)で、国や地方公共団体などが発注するさまざまなトンネル工事で採用機会が増えてくることが期待できます。
 
 トンネル工事にはさまざまな工法がありますが、日本は山地が多いため山岳トンネル工法が最も多く採用されています。山岳トンネル工法(NATM工法)は、コンクリートを吹付けながらトンネルを構築する工法で、吹付けたコンクリートを急速に固めるために「急結剤」が併用されています。日本では急結性に優すぐれた「粉体急結剤」が多く採用されていますが、「粉体急結剤」は強度の発現性に優れている反面、粉じんが飛散しやすいため粉じん対策が必要となります。日本では粉じん対策のガイドラインにて、粉じん濃度3mg/m3以下を目標レベルとしていますが、2021年4月には粉じんガイドラインが見直され、粉じん濃度が2mg/m3以下へと変更される予定で、粉じん対策の強化が課題となっております。「ビスコトップ UT」は、「粉体急結剤」を使用しても粉じんの発生を大幅に軽減できる特長があり、一般的な粉じん低減剤の半分の使用量で、粉じん濃度2mg/m3以下の達成が期待できます。

コンクリートの吹付け状況

 国土交通省やNEXCOの現場、さらには粉じんが充満しやすい小断面トンネルにおいても粉じん濃度2mg/m3以下の実績があり、幅広いトンネルへの粉じん対策強化に貢献致いたします。また、近年は良質な骨材が減少し、混和剤を併用する現場も増えていますが、「ビスコトップ UT」を使用したコンクリートはフレッシュ物性も優すぐれていますので、併用する混和剤の削減も可能です。花王は、人体や環境へ負荷が少ない工事を実現し、サステナブルな社会構築へ貢献を目指して参まいります。

※1:NETIS:国土交通省が新技術に関わる情報を共有、および提供する目的で運用されているデータベースシステム

お問い合わせ先
花王株式会社 ケミカル事業部門 インフラ営業部
TEL 03-5630-7652
E-mail:chemical@Kao.co.jp

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