買い物に出かけた時に、ふと素敵なパッケージと出会った、なんてことありますよね。
これってお店を訪ねる楽しみの一つです。
なにかとネット販売で便利さを求める中、素敵なパッケージと偶然の出会い、ジャケ買いならぬ衝動買い、って実店舗ならではの醍醐味です。こういう“ゆとり”って大切だと思うんです。
でも、メーカーにとって気になるところは、デザインのバリエーションは増やしたいな、とか、もっと冒険したいよね、とか、だけどパッケージコストと在庫管理が・・・ですよねぇ。
特に、ESG投資から水性顔料インクが着目されてますが、軟包装水性IJ印刷では裏刷りが推奨なんです。
なぜかって?
水性のインクなので溶剤インクやUVインクと比べて擦過性/湿摩擦性が気になりますし、特に昨今のCOVID-19でパッケージがアルコール消毒にさらされる機会が増えています。
でも、インクジェット+水性インクが表刷りに使えたら・・・もっと気軽に印刷できるのに。
裏刷り用水性顔料インクは、消毒用アルコール綿で1回擦るだけでインクが落ちてしまう
お待たせし過ぎて、どうもすみません。
花王が開発中の最新技術で
インクジェット+プライマレス+水性顔料インク=表刷りが可能になるんです。
花王水性顔料インクと言ったらカプセル顔料インクですね。
花王のインクジェット研究員は、長年花王のトナー技術で培ったポリエステル樹脂に着目、顔料カプセル樹脂と定着性樹脂に新たな設計のポリエステル樹脂を導入したのです。
プレゼンのためにトナー機でOHPフィルムに印刷していたあの頃、間違いが見つかったのでアルコールで拭いたけど落ちなくて、泣く泣くカッターで削った、なんて思い出ありますよね。
何を隠そう、あの頃の経験が新しいインク設計に生かされているのです。
新設計のポリエステル樹脂により、
・顔料カプセル用樹脂に新設計ポリエステル樹脂を適用することで印刷塗膜を均一化
・定着用樹脂に新設計ポリエステル樹脂を適用することでエタノールによる塗膜膨潤を抑止
これらの合わせ技で、新設計ポリエステル樹脂含有水性顔料インクは、
を可能にした、全く新しいインクなんです。
その実力を、とくとご覧あれ!
いかがでしたか。
花王は長年培った、
・高分子技術
・ポリマーコーティング技術
・界面制御技術
・ナノ分散技術
に加え、2016年に発表したプライマレスの軟包装印刷用インクを日々進化させています。
顔料分散体と水性顔料インクのことなら花王にお任せください。
吸収基材用インクから非吸収基材用インクまで、お手伝いさせていただきます。
表刷り可能な新設計ポリエステル樹脂含有水性顔料インクは、最終調整中です。
皆様、今しばらくお待ちくださいね。
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