塗布するだけで滑液表面を作り出す
環境と人に優しい滑液コーティング剤「ルナフロー」
花王は、CNF(セルロースナノファイバー)の表面疎水化技術を応用し、物がすべり落ちる表面を作り出すことで様々な付着を抑制する水性コーティング剤を開発しました。
ルナフローとは
ルナフローは、塗布するだけで高持続性の滑液表面(すべる性質を持つ表面)を作り出すことができる滑液コーティング剤で、長期間に渡って滑液表面を維持することができます。環境に配慮した有機溶媒を用いない水性のコーティング剤のため、現場で安心してご使用いただけます。
開発にあたっては、昆虫をすべらせて捕食するウツボカズラからヒントを得ています。ウツボカズラの壺内面は潤滑液で覆われており、その内面を模倣した表面は「滑液表面」と呼ばれています。花王は、この構造に着目しました。
ルナフローの特長
一般的に、潤滑油 (疎水性)はCNF (親水性)にはなじみません。
CNFの表面を疎水化する技術により、潤滑油となじみやすく疎水化CNFが潤滑油を強固に保持することができます。
環境にやさしい水性のコーティング剤で、疎水化CNFが潤滑油を覆った毬(まり)のような状態で水中に乳化されています。
ルナフローを対象物の表面に塗布し、乾燥させると、毬のような構造体が積層した膜を形成されます。これにより、疎水化CNFが潤滑油を保持し、微量の潤滑油が放出され続けることで、長期間に渡って繰り返し使用しても滑液表面を維持できます。
環境と人に優しい滑液コーティングにより
表⾯の付着物のお困りごとを解決します。
さまざまな表面の労力、コスト削減に貢献するルナフローの可能性
製品ラインナップ
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