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2024年11月27日

難処理PET廃材の有効利用 ~高耐久化アスファルト舗装による循環経済の実現~ が令和6年度「資源循環・システム表彰(第50回)」の経済産業大臣賞を受賞

難処理PET廃材の有効利用~高耐久化アスファルト舗装による循環経済の実現~により、一般社団法人産業環境管理協会が実施する「令和6年度 資源循環・システム表彰」において、経済産業大臣賞を受賞しました。表彰式は、2024年10月16日に機械振興会館地下2階ホールにて行われました。

資源循環・システム表彰とは

資源・エネルギー使用の削減、廃棄物の発生・排出の抑制(リデュース)、使用済み物品の再使用(リユース)、再生資源の有効利用(リサイクル)等、資源循環の更なる普及、又は循環経済への移行に寄与する、先進的で高度な技術・製品開発、並びに社会システム・ビジネスモデルの構築等の事業や取組を公募・表彰し、その奨励・普及を図ることで資源有効利用を推進し、環境負荷の削減や循環ビジネスの振興をもって持続可能な循環型社会の形成に貢献することを目的としています。

受賞技術の背景と概要

資源循環技術・システム表彰ロゴ

アスファルト舗装に添加することで耐久性を向上させるアスファルト改質剤「ニュートラック 5000」は、廃棄されるPET素材(廃PET)を原料の一部として用いることで、舗装の耐久性向上と環境貢献の両立を実現してきました。
更に今回、原料に使用する廃PET素材を、表面処理が施され従来サーマルリサイクル処理に留まっていた産業用PETフィルムのケミカルリサイクル処理を可能としました。
これらの環境価値を広く浸透させるため各機関と協業し本技術の社会実装を進めていることから、サーキュラーエコノミー・カーボンニュートラルに大きく貢献するものであると高く評価いただき、経済産業大臣賞を受賞することとなりました。

表彰メンバー

今後の展開

花王は、アスファルト改質剤「ニュートラック」を通じて、国内のみならず海外においてもサーキュラーエコノミー・カーボンニュートラルの普及・促進に努めていきます。今後も自治体と一体となって各々の地域から排出される廃PETをその地域の道路舗装へ循環させる「循環型社会」へ向けたシステム構築、及び、リサイクルが難しいものを原料として利用しています。

 
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