「廃PETの有効活用」と「高耐久舗装」の両立を実現
背景・課題
社会インフラの高齢化に伴う老朽化は深刻な問題となっており、特に道路については2033年までに約6割が築50年以上になるといわれています。
また、道路法改正等に伴う定期的な舗装点検や維持管理手法の確立が求められている一方、インフラ保全業務に携わる技術者の後継者不足が深刻化している業界の現状があります。
さらに昨今では、廃プラスチック削減による海洋資源の保全、安心・安全・強靭な社会インフラの整備といった、将来を見据えた持続可能な社会の実現の機運が一層高まっており、道路舗装においてもヒトと環境に配慮した舗装づくりが求められています。
廃PETを有効活用した高耐久アスファルト改質剤「ニュートラック 5000」
花王は、廃PET(廃棄処分されるポリエチレンテレフタレート素材)を活用して、新たな高耐久改質剤「ニュートラック 5000」を開発し、ポジティブリサイクルを実現する技術を確立しました。ニュートラック 5000は従来のアスファルト舗装に添加するだけで耐久性を向上させる事に加えて、廃PETを有効活用できる花王独自のアスファルト改質剤です。
SOLUTION
手軽に長寿命
通常のアスファルト舗装に約1%添加するだけで高耐久化
より安全に
舗装の視認性と美観の維持・向上
環境への配慮
アスファルト由来の微粉の排出を低減
ホイールトラッキング試験後の排水