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分散剤

花王は分散剤のリーディングカンパニーとして、皆様のあらゆる分散のお悩みを解決します。

ルナジェット®イメージ

分散剤とは

分散剤は水や有機溶媒中で固体粒子を均一分散させるための添加剤であり、固体粒子を微粒化し、微粒化した粒子の再凝集や沈降を防ぐ安定化の役割を果たす界面活性剤です。
分散剤を使用することで、スラリーの低粘度化や安定性向上、固体粒子の小粒径化を達成できます。 インク、塗料、セラミックス、農薬、プラスチック、製紙などの実用系では安定的な分散系を得ることが求められています。

■分散のメカニズム

安定化作用は、電気的斥力と立体的斥力の二つの作用に分けることができます。 これらは固体粒子の表面に吸着した分散剤の働きによって発現します。

電気的斥力による分散

水性の分散液中、イオン性の分散剤が固体粒子表面に吸着すると、粒子界面に電気二重層が形成されます。
粒子が近づくと、電気二重層が重なり、静電反発が生じることにより粒子が安定化されます。

Dispersion_Mechanism_1.png

立体的斥力による分散

固体粒子のまわりに吸着した分散剤同士の立体反発により粒子が安定化されます。

Dispersion_Mechanism_2.png

■分散剤の種類

分散媒(溶媒)の種類によって、水系分散剤と非水系分散剤に分けることができます。

水系分散剤:

親水性の固体粒子の場合、粒子に吸着しやすい分散剤を選定することで、電気的斥力および立体的斥力により安定化を達成することができます。一方、親油性の固体粒子は水に濡れにくいものが多いため、粒子と水の界面張力を下げ、濡れ性を良くする必要があります。そのため、親油性粒子の場合は、湿潤剤と分散剤の併用が必要となることがあります。もしくは、湿潤剤の役割も担った構造の分散剤が有効な場合もあります。

非水系分散剤:

非水溶剤の場合は、溶剤の極性や固体粒子の極性によって最適な分散剤が異なるため、スクリーニングテストを行い、その系における最適な分散剤を選定する必要があります。

■応用例

花王の分散剤は様々な業界に合わせ最適な分散剤をご提案しております。

セラミックス用分散剤

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電子機器の高性能化・小型化に伴い、固体粒子の小粒径化が進んでいます。花王のセラミックス用分散剤は小粒径の固体粒子に対し、強固に吸着できる特殊な構造を持つため、スラリーの安定性向上や低粘度化の達成が可能です。また、幅広い溶媒種、金属やシリカ・カーボン系など様々な固体粒子に対応可能なラインナップを取り揃えています。

電池用分散剤

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リチウムイオン電池は今後もますます需要が高まっていくことが予想されている中、高容量化、生産性向上、生産時の環境負荷低減などが課題となっています。花王の電池用分散剤はリチウムイオン電池の⾼容量化と⽣産性向上による製造コストダウンに貢献します。

塗料・インキ用分散剤

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顔料の分散性やスラリーの安定性は塗料やインキの外観に影響します。花王の塗料・インキ用分散剤は顔料の分散性高め、色分かれを防止することで、綺麗な色彩の維持に貢献します。また、再分散性に優れていることから、グラビア印刷特有のスジや版かぶりを抑制します。水系分散剤、非水系分散剤の両方のラインナップを取り揃えています。

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