Global Chemicals Japan


化学物質総合管理システム


花王グループでは、家庭用製品および工業用製品の安全性・品質・法適合性・トレーサビリティを確保するために、個々の原料・製品に「マスター・インデックス(Master Index)」というグループ共通コードをつけた花王自社開発の「化学物質総合管理システム」を運用しています。
花王化学物質総合管理システムの特徴は以下の通りです。


  • 本システムのキーコードであるマスターインデックス(MI)はM1~M4からなる階層構造(下図)を有しており、花王製品を直ちに成分(物質)レベルまでたどることができるとともに、成分から遡って使用製品を特定できます。これにより、製品のトレーサビリティを確保するとともに、新たな規制・改正や品質トラブル等にも、瞬時に影響範囲を見極め、迅速に対応できます。

マスターインデックスの階層構造例

マスターインデックスの階層構造例

  • 製品・原料組成、安全データシート(SDS)、各国法規制、安全性データ、各種関連書類などのそれぞれの情報をマスターインデックスを介して、一元的に管理し関連部門間で共有化ができます。製品上市のスピードアップにも貢献しています。
  • 製品を物質単位までたどり、基幹システムでの製造、出荷、輸出入情報や顧客での用途情報と関連付けることで、日本での化審法やEUのREACHに対応した化学物質数量管理(SVT*)が実現し、リスク評価等にも活用しています。また、化管(PRTR)法管理物質や揮発性有機化合物(VOC)などの使用・製造量、排出量の把握ができます。
    *SVT: Substance Volume Tracking

これ以外にも、顧客の問い合わせに対応した販売製品の各国法規制適合性、管理・規制物質含有等の調査にも本システムは有効に活用されています。 

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