花王の高機能リゾチームは、発酵・精製工程をはじめとする幅広い産業用途に向けて開発されました。菌体破砕、微生物制御、目的物質の精製効率化などのプロセスにおいて、卵白リゾチームでは対応しにくい工程条件での活用可能性を広げます。
PROCESS ISSUES
卵白リゾチームは有用な溶菌酵素ですが、対象菌種や工程条件によっては、十分な効果が得られない場合があります。
ABOUT KAO LYSOZYME
細菌細胞壁のペプチドグリカンを分解する溶菌酵素として、鶏卵白リゾチームとは異なる溶菌スペクトルや反応特性を持ち、対象菌種や工程条件に応じた用途開発をご提案します。
微生物制御、菌体破砕、発酵生産物の精製など、幅広い産業用途への応用が期待されます。

KEY FEATURES
01/ 適用菌種
鶏卵白リゾチームとは異なる溶菌スペクトルや反応特性を持ち、対象菌種や工程条件に応じた評価・用途開発をご提案します。
02/ 工程条件
塩を含む工程液や酸性~アルカリ性まで、工程条件に合わせた利用可能性を広げます。
03/ 安定性
プロテアーゼなどの他酵素共存条件でも活性を維持しやすい特長があります。
04/ 製剤タイプ
粉末ではなく、液体の酵素製剤。工程に直接投入しやすく、ハンドリング性が高いことが特徴です。
05/ 由来原料
鶏卵白由来ではなく、微生物由来。動物由来原料を避けたい用途に適した選択肢です。
CONTACT
対象菌種や使用条件が決まっている場合は、具体的な工程条件をお知らせください。 対象菌種、pH、塩濃度、併用酵素などを踏まえ、最適な評価方法や用途開発をご提案します。
ご相談時に伺いたい内容
PROCESS SOLUTIONS
- Cell disruption
細胞壁分解により、微生物内外の目的物質回収や抽出工程をサポート。
- Purification
菌体由来成分を処理し、目的物質の高純度化や精製前処理に貢献。
- Microbial control
対象菌種に応じた溶菌酵素として、雑菌制御や菌体処理をサポート。
- Residue reduction
菌体分解を通じて、残渣量や後工程負荷の低減に貢献。
- Biofilm
微生物由来汚れの低減や膜・設備のトラブル低減に貢献。
- Alternative
動物由来原料を避けたい用途に向けたアニマルフリー酵素提案。
PERFORMANCE DATA
乳酸菌、Listeria、Corynebacteriumなど、卵白リゾチームでは溶菌活性が低い菌種にも対応可能性を示します。
| 対象菌種 | 花王 リゾチーム |
卵白由来 リゾチーム |
|---|---|---|
| Micrococcus luteus | ||
| Bacillus subtilis | ||
| Streptomyces lividans | ||
| Lactococcus lactis | × | |
| Lactiplantibacillus plantarum | × | |
| Listeria innocua | × | |
| Corynebacterium glutamicum | × |
○:溶菌活性あり ×:溶菌活性が低い、または確認されない
試験条件: リン酸緩衝液(pH 7.0)中における濁度減少で評価。
卵白リゾチームと比較して幅広いpHで高い活性を示します。ご希望の工程条件に合わせた酵素を提案可能です。
試験条件: Britton-Robinson緩衝液中における Micrococcus luteus溶菌活性。酵素重量あたりの37℃、15分間の濁度低下を比活性とした。
培地や工程液など塩を含む条件下でも、卵白リゾチームと比べて活性が低下しにくいことが期待されます。
試験条件: リン酸緩衝液(pH 7.0)中における Micrococcus luteus溶菌活性。NaCl非添加サンプルの活性を100として、相対活性(%)を算出。
50℃、プロテアーゼ共存条件でも高い安定性を示し、多様な工程への適用が期待されます。
試験条件: プロテアーゼ200 ppmを含む/含まないリン酸緩衝液(pH 7.0)にリゾチームを添加し、50℃で2時間インキュベート。 Micrococcus luteus溶菌活性を測定し、無処理サンプルの活性を100として、残存活性(%)を算出。
APPLICATION CASES

微生物を用いたものづくりでは、目的物質の回収・精製工程において、菌体や菌体由来成分の除去が課題になることがあります。花王リゾチームは、菌体破砕や細胞壁分解を通じて、抽出・精製工程の効率化に貢献することが期待されます。
例として、微生物生産バイオプラスチックの精製において、花王リゾチームによる高い精製効果が確認されています。

試験条件: Cupriavidus necator培養液からバイオプラスチックを精製。 リゾチーム処理条件:リゾチーム濃度 2ppm、pH 約9、50℃、2時間。 精製効果:精製後のバイオプラスチック粉体の色味(白さ)を目視で3段階評価した。

微生物を用いたものづくりでは、培養後に生じる菌体残渣が、廃棄や固液分離などの工程負荷となることがあります。
花王リゾチームは菌体残渣を分解・可溶化し、残渣量の低減に貢献することが期待されます。
さらに、分解した菌体成分は飼料、肥料、発酵などへの再利用も期待できます。
例として、アミノ酸発酵などに利用される細菌Corynebacterium glutamicumの菌体残渣において、花王リゾチームを含む酵素カクテルにより、約50%の高い固形分低減効果が確認されています。

試験条件: Corynebacterium glutamicum菌体残渣に、各リゾチーム30 ppmおよび同一の併用酵素を添加し、pH 6.8、40℃で18時間処理。処理後の残存固形分を回収し、無酵素条件に対する乾燥重量の低減率を算出。
NEXT APPLICATIONS
花王リゾチームは様々な分野・用途へ展開できる可能性があります。ご関心のある方は、ぜひお問い合わせください。

飼料分野における機能性素材としての活用可能性。

バイオフィルムや微生物由来汚れへのアプローチ。

製造工程や原料由来課題に対する新しい選択肢。
CONTACT
対象菌種や使用条件が決まっている場合は、具体的な工程条件をお知らせください。 対象菌種、pH、塩濃度、併用酵素などを踏まえ、最適な評価方法や用途開発をご提案します。
ご相談時に伺いたい内容
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