Global Chemicals Japan

FPD・精密部品洗浄剤

ものづくり品質を支える環境調和型精密洗浄剤

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精密洗浄は、部品製造工程において製品の信頼性や後工程の品質を確保するために非常に重要な工程です。近年では、超微細加工技術の発展に伴う部品構造の複雑化によって、難洗浄化する一方、清浄度の要求はますます高まってきています。
 
しかしながら、部品製造工程において、一般的に精密洗浄は加工工程ほどその重要性に注目されることなく、最適化検討が不十分なケースが多く存在します。しかしながら、洗浄工程は製品の品質や歩留まり、タクトタイムや環境エネルギーコストに大きな影響を与える重要な工程であると言えます。
 
精密洗浄では、水系・準水系・溶剤系の主に3種の洗浄剤が広く使用されています。
溶剤系洗浄剤(炭化水素系、塩素系、フッ素系、臭素系等)は、油分溶解性が高く、乾燥性も良いため、古くから多く使用されてきましたが、近年では作業安全性や環境配慮の観点から、水系や準水系洗浄剤への代替が進んでいます。水系・準水系洗浄剤は、溶剤系に比べ、安全性が高く、環境負荷が少ない利点があります。また、界面活性剤の浸透・乳化・分散・再付着防止作用の利用により、有機系/無機系汚れの同時除去が可能であり、環境負荷低減と洗浄性を両立する水系・準水系洗浄剤の需要は今後さらに高まることが予想されます。

 
環境負荷低減という観点では、洗浄剤自体が環境調和型であることに加え、洗浄工程全体を通した省エネルギー化やCO2削減に貢献することが求められます。水系・準水系洗浄剤の多くは、洗浄力を高めるため加温を行い、さらに多くの場合、洗浄後の水すすぎが必要となるため、廃液が発生します。これに対し、低温洗浄化によるCO2排出量やエネルギーコストの削減、また、すすぎ液の再利用、循環利用等の促進により、使用プロセスにおける環境対応も進んでいます。
 
花王では家庭品から半導体まで幅広い洗浄対象に対する洗浄知見の蓄積から、独自の洗浄剤設計技術を活用することで、環境適性が高く洗浄性に優れた精密洗浄剤を開発展開しています。

製品紹介


油水分離対応型精密洗浄剤
クリンスルー LC-841

酸・アルカリや揮発性有機溶剤を含まず、それらと同等以上の洗浄力を発揮する事で、作業安全性の改善に寄与するとともに、高スタミナ性により洗浄剤交換頻度を減らし、廃棄物の削減も可能です。油水分離に対応しており、リンス水の使用量も削減できます。

油性汚れ・無機粒子汚れの同時除去が可能な両親媒性精密洗浄剤
クリンスルー TW-100

独自の界面制御技術により、中性ながら溶剤と同等以上の油分除去性とパーティクル等の無機系汚れの同時除去が可能です。複数の洗浄工程を1回に集約することで、製造工程を短縮することができます。

ラインナップ


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