社長メッセージ

常に最新のエコソリューションを提案し、
持続可能な社会と鋳造業界の発展に貢献する
「よき鋳モノづくりのトータルソリューションパートナー」でありたい

代表取締役社長の高階重明

花王クエーカーは、1974年 米国クエーカーオーツと花王石鹸との合弁会社として、フランバインダー「カオーライトナー」の販売からスタート致しました。1981年にはフラン樹脂の原料サプライチェーンを考慮した専用岸壁や原料備蓄タンクを有する豊橋工場が操業を開始。2年後の1983年には製品の研究開発とお客様へのソリューションサービスを提供する目的で豊橋研究室・鋳物センターを開設し、今に繋がる「現場主義」と「よきモノづくり」の風土はここから始まりました。
 弊社の強みは、花王グループが長年培ってきた界面科学や高分子化学をベースに、耐熱材料を最適な物性に合わせ込みできる合成・処方設計技術です。開発した技術は、豊橋鋳物センターに設置した現場と同一の鋳造設備で評価することにより顧客価値を厳しく検証した上で製品化を行っております。

 さて21世紀に入り地球環境問題が深刻さを増す中、鋳造業界を含む産業界全体が持続可能な行動を求められております。また鋳造現場では担い手不足も深刻化しており、作業環境改善や生産性向上も喫緊の課題となっております。
弊社の主力製品であるフラン樹脂は、トウモロコシの芯など非可食バイオマスから作られ、砂の再生率も高いことからライフサイクルアセスメント(LCA)的にも優れたバインダーです。これまでに、このフラン樹脂をベースに作業環境改善価値を加えたニューフラン、サルファフリーの特徴を活かし作業環境と鋳物品質の改善を狙ったアルカリフェノールバインダー、廃棄物や作業負荷の低減に貢献する紙製湯道管EGランナーや人工砂ルナモスなどを提案して参りました。しかしながら、これから待ち受ける課題を克服するためには、まだ不十分と言わざるを得ません。

今後私たちは「現場主義」と「よきモノづくり」を一層強化して、お客様の持続可能な発展に貢献していきたいと考えております。例えば、デジタル技術を活用し、人とデジタルツールが連携した現場マネジメントシステムの開発や、LCA視点を強化した更なる環境価値製品の提案など、これまでの分野や手法にとらわれないチャレンジも積極的に行って参ります。
これからもお客様の課題解決と持続可能な発展に貢献し、真っ先に相談して戴けるパートナーとしてお選び戴けますよう、日々精進して参ります。

花王クエーカー株式会社

代表取締役社長の高階重明

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