鋳物砂⽤フランバインダー カオーライトナー®

フランバインダーは、機械鋳物を中⼼とした多品種少量⽣産の⼿込め造型分野で、高いシェアを誇っています。
フラン樹脂の主原料であるフルフリルアルコールは、トウモロコシの芯やサトウキビの搾りかすといった“⾮可⾷バイオマス原料”から作られています。
この樹脂を有機スルホン酸などの硬化剤と反応させ、鋳型を硬化させます。

カオーライトナー®の特長


  • ⾼い鋳型強度が得られるため、低添加量(通常0.6~0.9%、再⽣砂)で造型でき、樹脂の粘性も低く、混練砂の流動性に優れ、砂込め作業が容易です。
  • 可使時間や抜型時間を幅広くコントロールできるため、様々な⼤きさ・形状の鋳型に適⽤することが可能です。
  • 注湯時の熱分解ガス発⽣量が少なく、ガス⽋陥の発生が抑制できます。
  • 造型時のホルムアルデヒドや、注湯時の亜硫酸ガスを低減できる等の特⻑を有する製品も取り揃えております。
  • 取り扱いや保管⽅法に関する制約の少ない、消防法⾮危険物タイプの樹脂もございます。
  • 花王は、地球温暖化の原因となる温室効果ガス排出量の削減を積極的に進めており、弊社のフラン樹脂製造に使⽤する電⼒は、再⽣可能エネルギー⽐率100%を達成しています。

カオーライトナーの製品写真(左が樹脂、右が硬化剤)

Pick up! ソリューション製品

超速硬化性 フラン樹脂(消防法非該当)カオーライトナー EF-1132

カオ―ライトナー EF-1132は「速硬化」と「作業環境改善」の特長をもつフラン樹脂です。

速乾性を示すアイコン

作業環境改善を示すアイコン

特長

①速硬化

  • 抜型時間が短縮できるので、鋳型生産性の向上が期待できます。
  • 速硬化特性が求められる鋳型造型ラインに適しています。

②作業環境改善

  • 鋳型内及び再生砂に残存するSが低減でき、鋳込み時のSO₂発生を低減できます。

生産性向上


速硬化タイプの樹脂であるため、抜型時間が短縮でき、鋳型生産性が向上します。

5℃/55%RH>

室温5℃、湿度55%での従来品との圧縮鋳型強度の比較

25℃/55%RH>

室温25℃、湿度55%での従来品との圧縮鋳型強度の比較

比較条件
  • 砂種:フラン再生珪砂
    樹脂添加量:0.7%対砂
    硬化剤種類:US-3/C-21=38/2(5℃), US-3/C-21=12/28(35℃)
    硬化剤添加量:40%対樹脂

作業環境改善(S量低減)


鋳型内のS(硫黄)量を低減できるため、鋳込み時のSO₂ガス発生を抑制。

5℃/55%RH>

室温5℃、湿度55%での従来品とのSガス発生量の違いを表すグラフ

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室温25℃、湿度55%での従来品とのSガス発生量の違いを表すグラフ

比較条件
  • 砂種:フラン再生珪砂
    樹脂添加量:0.7%対砂
    硬化剤添加量:40%対樹脂

代表特性値


取り扱いや貯蔵に関する消防法上の制約がありません。

主成分 外観 粘度
(25℃, mPa・s)
比重
(25℃/4℃)
消防法
フルフリル
アルコール
黒褐色液体 35 1.19 非該当

荷姿:ローリー、コンテナ(1,100kg)

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