鋳物砂⽤アルカリフェノールバインダー カオーステップ®

アルカリフェノールバインダーは、⾼アルカリ性フェノール樹脂と有機エステルの化学反応により、鋳型を硬化させます。
⾼品質な鋳物を製造できるプロセスとして、多品種少量⽣産の⼿込め分野では、フラン自硬性バインダーに次いで普及しています。

カオーステップ®の特長


  • バインダー中に硫⻩元素(S)を含まないため、「S」を原因とする鋳造⽋陥がなく、注湯時の臭気も低減できます。
  • 鋳型のなりより性(鋳物と共に変形する性質)によって、熱間⻲裂やベーニングなどの鋳造⽋陥を低減できます。
  • これまで課題となっていた、再⽣砂の再⽣歩留まりや鋳型強度を⼤幅に改善しています。
  • 硬化速度の向上や可使時間延⻑、注湯後の鋳型の易崩壊性や臭気低減等の特⻑を有する製品も取り揃えております。
  • 有機エステルの代わりに、炭酸ガスで瞬時に硬化させる、ガス硬化型のアルカリフェノール樹脂もございます。
  • 花王は、地球温暖化の原因となる温室効果ガス排出量の削減を積極的に進めており、弊社のアルカリフェノール樹脂製造に使⽤する電⼒は、再⽣可能エネルギー⽐率100%を達成しています。

カオーステップの製品写真(左が樹脂、右が硬化剤)

Pick up! ソリューション製品

鋳型生産性向上 アルカリフェノール自硬性樹脂
カオーステップ SH-8300

カオ―ステップ SH-8300は「速硬化」と「可使時間延長」の特長をあわせもつアルカリフェノール自硬性樹脂です。

速乾性を示すアイコン

可使時間延長を示すアイコン

特長

①速硬化

  • 抜型時間が短縮できます。

②可使時間延長

  • 造型作業性が向上します。

速硬化


同一の硬化剤で比較した際、可使時間を維持したまま、硬化速度を向上できます。

5℃/55%RH>

室温5℃、湿度55%での従来品との圧縮鋳型強度の比較

25℃/55%RH>

室温25℃、湿度55%での従来品との圧縮鋳型強度の比較

比較条件
  • 砂種:再生珪砂
    樹脂添加量:1.3%対砂
    硬化剤種類:WH-10(5℃), WH-25(25℃)
    硬化剤添加量:20%対樹脂

可使時間延長


同じ硬化速度で抜型時間を一定にした場合、可使時間を延長できます。

<可使時間比較>

室温25℃、湿度55%での従来品との圧縮鋳型強度の比較

比較条件
  • 評価条件:25℃/55%RH, 再生珪砂
    樹脂添加量:1.3%対砂
    硬化剤添加量:20%対樹脂

代表特性値


標準品と同様に取り扱いが可能です。

主成分 外観 粘度
(25℃, mPa・s)
比重
(25℃/4℃)
pH
(5%水溶液)
消防法
アルカリ
フェノール樹脂
黄~赤褐色
液体
45 1.20 12.9 非該当

荷姿:ローリー、コンテナ(1,100kg)、ドラム(230kg)

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