2022年1月5日

新年のご挨拶

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 皆様方におかれましては、希望に満ちた新春をお健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
昨年は一昨年に続いてCOVID-19に翻弄された一年になりました。8月の第5波では全国で1日2万人を越える新規感染者を記録しましたが、様々な感染防止策やワクチンが功を奏したとみられ、年末には落ち着いた状態になりました。昨年12月末には軽症者向け飲み薬も承認され、今年こそ収束の年になって欲しいと祈念しております。
 
 さて鋳物を取り巻く景気動向は、昨年下期から基調としては上向いて参りました。その一方でCOVID-19や物量増加に伴うグローバルサプライチェーンの混乱で遅延や供給不安も発生しており、先行きは未だ楽観できない状況です。弊社と致しましては、このような状況下でも皆様の生産活動が円滑に維持できますよう製品の安定供給に最大の努力をして参る所存です。
 
 ここ数年を振り返りますと、毎年のように世界では洪水・高温・竜巻などの異常気象に見舞われてきました。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は2021年8月「気候変動は拡大し、加速し、深刻化している」との報告書を発表し、日本政府も2030年温室効果ガス排出を2013年比で46%削減し、2050年には排出実質ゼロにすると宣言しました。昨年は、これら全世界的な動きを受けて、我が国でも自動車メーカーが電動化目標を前倒しするなど、産業界もCO2削減や、その先にあるCN(カーボンニュートラル)を目指した動きが一段と加速した年であったと思います。
 弊社は、自社製品生産のライフサイクル(LC)におけるCO2排出量の一層の削減を目指します。例えば非可食バイオマスや廃棄物の利活用、製品生産時における再生可能エネルギーの使用、製品配送の効率化や鉄道貨物の利用など、様々な方法でCO2削減を既に進めており、これからも更なる対策を講じて参ります。
 またお客様の生産工程から発生するCO2削減にもこれまで以上に取り組んで参ります。具体的には、現場作業の効率化や環境改善に加えて、鋳物製品の歩留まり向上、電力・熱エネルギーや廃棄物の削減などにも貢献できる製品とソリューションを提案して参ります。
 
 花王クエーカーのコーポレートメッセージは“Challenge the New!  Your Solution Partner”です。これからも環境価値を極めた製品提案と、現場主義に立脚したサービスでお客様の課題を解決し、皆様から常にパートナーとしてお選び戴けますよう、日々精進して参ります。
 
 今後とも弊社への変わらぬご愛顧とご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

 
 
令和4年 元旦
代表取締役社長 高階重昭

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