Global Chemicals Japan

環境配慮型バイオマス由来の土壌改良材 「ルナバインド」

団粒化技術で土壌の性能を高めインフラ改良に貢献

背景・課題


グリーンインフラを支える土壌の役割

近年、ゲリラ豪雨や都市型水害が頻発し、雨水を効率的に地中へ浸透させる仕組みが求められています。
その解決策として注目されるグリーンインフラでは、都市環境を支える基盤として土壌の透水性改善が重要視され、土壌改良のニーズが高まっています

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クレイ舗装の泥濘・砂塵飛散

学校のグラウンドや公園等では、クレイ舗装が多く導入されています。
しかし、異常気象等の影響で土壌の品質劣化が進むと、降雨後に排水が進まず、泥濘(ぬかるみ)が発生します。
泥濘は、施設利用までの長期化や施設整備負担の増加だけでなく、転倒等による怪我のリスクが懸念されます。
また、乾燥後の土壌表面では小さな土粒子が発生しやすく、風で飛散することで、周辺住民の健康や環境に悪影響を与える可能性があるため、クレイ舗装では持続的な性能改良が求められています。

泥濘画像.jpg サイズ調整

花王はバイオマス素材の団粒化技術で持続的に土壌を改良


「ルナバインド」は、土壌の団粒化技術を活用した土壌改良材です。土壌と混合することで、土粒子を団粒化し、土壌の水はけ性能等を改良します。
花王が農業分野で培った土壌の団粒化の技術をもとに、土粒子界面の観察や相互エネルギーを軸に研究を重ね、開発しました。
バイオマス由来の材料を使用しながら、団粒化の持続性に欠かせない土粒子間の接着力を強め、長期間に渡り土壌の性能改良を持続します。

団粒化メカニズム

団粒化メカニズムイメージ

ルナバインドは、土粒子に吸着しやすい性質を持ち、土粒子間の接着を強めることで、土壌の団粒化を促進・維持します。

透水後の団粒化維持

透水維持性能

ルナバインドで団粒化した土壌は、透水による土粒子の分散を抑制できるため、雨水の影響を受けにくく、長期間に渡り団粒構造を維持します。

SOLUTION

 
 

透水性の向上

降雨と乾燥の繰り返し等で小さな土粒子が発生し蓄積すると、土粒子間の空隙が狭まることで、水が流れづらく、透水性が悪化します。
ルナバインドを使用し、土壌が団粒化すると、土粒子が大きくまとまり土粒子間の空隙が広がることで、透水性が向上します。

ルナバインド透水性

土壌の泥濘抑制

土壌の透水性が悪化すると、降雨後に土壌表層に雨水が滞留し、排水が進まず、土壌表面に泥濘が発生します。
ルナバインドを使用し、土壌の透水性が向上すると、降雨後に雨水の排水が促進され、土壌の泥濘を抑制します。 
 

ルナバインド泥濘イメージ

砂塵飛散の抑制

土壌表面の乾燥時に小さな土粒子が遊離すると、風で舞い上がり、砂塵飛散を引き起こします。
ルナバインドを使用し、土粒子が団粒化すると、土粒子が大きくまとまり、また適度に保水されることで、土粒子が風で舞いづらく、砂塵飛散を抑制します。
 

ルナバインド砂塵

期待される用途

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泥濘抑制

クレイ舗装の早期利用開放、整備負担の低減

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砂塵低減

砂塵飛散による住民の健康や環境への影響を抑制

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緑化促進

土壌の透水性向上、適度な保水効果で緑化を促進

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治水対策

土壌の透水性向上で雨水の排水促進

製品バーナー 再編集

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