充填性と材料分離抵抗性を両立可能なコンクリートを実現
背景・課題
コンクリート製品の製造現場では、成型時の振動に起因する騒音が、近隣からの苦情につながることがあります。
また、労働力の減少を補うべく生産性の向上も喫緊の課題となっており、それらを解決する手段として、コンクリートの流動性を高めることが挙げられます。
コンクリートの充填性向上のために使用するセメント分散剤は、過度に添加すると骨材がコンクリートから分離する、「材料分離」と呼ばれる欠陥につながります。そのため、⾼流動コンクリートの充填性と材料分離抵抗性の両⽴が課題となっています。
また、完全な自己充填性を有するコンクリートは粉体量増によるコストアップや品質管理に課題が⽣じます。
マイテイ 21V-SGは、“サラッと”流れて型枠の隅々まで充填し、 静置時には“ピタッと”止まり材料分離を抑制。
花王は、衣料用洗剤などの分野で培った独自の界面活性技術を活かして、軽微に加振した際に“サラッと”流れ型枠の隅々まで充填し、静置時には”ピタッと“止まり材料分離を抑制する、新たなコンセプトの高性能減水剤「マイテイ 21V-SG」を開発することに成功しました。
高い充填性と材料分離抵抗性の両立、そして良好な加振時流動性をコンセプトとした高性能減水剤「マイテイ 21Vシリーズ」は多くのお客様から好評をいただいています。
特徴
主成分
及び物性
SOLUTION
分離抵抗性
高い分離抵抗性により、単位粉体量を削減することが可能
テーブルバイブレーターを用いた加振スランプ試験
(NEXCO 試験法733「加振変形性試験」)
加振時流動性
振動成形時の騒音を90%削減